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地球を囲む手

数年前までは不動産投資と言えば、売却することが前提でした。不動産はロットも大きいため、1回売買をするだけで大きな利益を手にすることができます。オフィスビルの売買ですと小規模物件でも億単位のお金が動き、手数料だけでも数百万円なります。このように売却を前提とした時代においては、長期保有して家賃収入をコツコツと得続けるということは魅力的な商売ではなかったのです。しかし、最近になってこの状況が変わってきました。売却を前提として仕入れるというよりも、中長期で保有し、タイミングが良ければ売却をするという考えを持つ人が増えてきたのです。これは何も個人に限った話ではありません。法人でもこのように考えている経営者は多いです。

上場企業の中でも不動産事業以外の本業を持ちながら、賃貸物件を保有して安定収入を確保している企業は数多くあります。また、見込みの薄い本業を撤退し、賃貸を中心とした不動産会社に生まれ変わった企業もいくつかあります。これだけ、不動産投資におけるインカムゲインは魅力的になってきたのです。売られることは前提としていませんから、一度手にしたら、しばらくは市場へ放出しません。そのため、市場には投資物件自体の供給が減ってきている傾向にあり、価格がじわじわと上昇しています。急上昇ではなく、緩やかな上昇なので、この流れはしばらく続くものと考えられます。余裕資金で不動産投資を行う人や企業が増えていることも今のトレンドの特徴の1つと言えます。